Thursday, September 30, 2021

藤井聡太3冠「経験がない将棋」横山泰明七段下す 1敗キープで折り返し - ニッカンスポーツ

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第80期順位戦B級1組6回戦に臨んだ藤井聡太3冠(日本将棋連盟提供)
第80期順位戦B級1組6回戦に臨んだ藤井聡太3冠(日本将棋連盟提供)
  • 第80期順位戦B級1組6回戦に臨んだ藤井聡太3冠(右)、横山泰明七段(日本将棋連盟提供)

将棋の藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)が30日、大阪市の関西将棋会館で行われた第80期順位戦B級1組6回戦で、横山泰明七段(40)を106手で下した。これで順位戦B級1組での対戦成績は5勝1敗。1敗をキープしてリーグ戦を折り返した。同組は13人が総当たりで戦い、上位2人がA級に昇級する。

戦型は相掛かり。午前、午後ともスローペースで進んだが、夕食休憩を挟み、藤井が優勢を築き、リードを広げた。終盤、粘る横山を振り切った。

終局後、藤井は「あまり経験がない将棋で、一手一手が難しい展開だった」と振り返った。

実力者が名を連ね、「鬼の住処(すみか)」の異名を持つB級1組は13人が所属。総当たりで戦い、上位2人がA級に昇級する。順位戦は最上位のA級からC級2組までの5クラスに分かれて戦い、A級の優勝者が名人挑戦者となる。

藤井が谷川浩司九段(59)が持つ名人獲得の史上最年少記録(21歳2カ月)を更新するには、今期のB級1組を1期で抜け、さらにA級1期目で挑戦権を獲得し、名人のタイトルを奪取する必要がある。

1敗をキープしてのターンに「まずまずいい形で折り返せたかなと思うので、後半戦もこれまで通り、精いっぱい指したいです」と話した。

今後もハードスケジュールが続く。年度内6冠の可能性は消滅したが、竜王、王将のタイトルを奪取すれば、年度内5冠の可能性がある。挑戦を決めている竜王戦7番勝負(10月8日開幕)では竜王を持つ豊島将之竜王と王位戦、叡王戦に続き3度目のタイトル戦を戦う。

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