2022年10月17日09時50分
高知県宿毛市の市立宿毛歴史館は、企画展「おいしい土佐藩」を開始した。県立高知城歴史博物館(高知市)との連携で、土佐藩主ら江戸時代の人が食したという料理の再現や使用した食器のほか、大皿にさまざまな料理を盛り合わせる県の名物料理「皿鉢(さわち)」などが展示されている。
再現料理は、高知城歴史博物館が調査し、試食も行ったという。藩主の夕食では、米飯、野菜などを細かく刻んだみそ汁「ざくざく御汁」や「いりこ・山のいも・牛蒡(ごぼう)・麩(ふ)の御煮物」が並べられ、質素な様子がうかがえる。レシピはカードとして配布し、卵を泡立てて作る江戸時代の人気料理「玉子ふわふわ」や、現在は作る人がいなくなったという郷土料理「鰹味噌(かつおみそ)」など、合計8種類。
担当者によると、来館者は文書を中心とした通常の企画展と比べて女性が多く、レシピを手に取って「今度作ってみる」という声が上がっているという。
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