【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選で敗北が確実になったトランプ大統領は26日、全米50州などに割り当てられた大統領選挙人による12月14日の投票で、民主党のバイデン前副大統領が次期大統領に選出された場合、ホワイトハウスを去る意向を選挙後、初めて明言した。感謝祭に合わせた米軍関係者との電話会談後、記者団に語った。
トランプ氏は一方で「選挙には大規模な不正があった」とも述べ、法廷闘争などを通じて選挙結果の逆転に向け最後まで争う考えを表明した。「現状で敗北を認めるのは非常に難しい」として、来年1月20日の大統領就任式にバイデン氏と一緒に列席するかについても言及を避けた。
トランプ氏は記者団に、選挙人投票で結果が確定したら大統領の座を明け渡すかについては「間違いなくそうする」と述べつつ「大量の不正が見つかった。1月20日までに多くのことが起きるだろう」とも強調した。
トランプ氏は、これまでの訴訟で既に裁判所に退けられている「不正」に関する主張を繰り返したほか、「全米各州で何十万票もの規模の不正があった。バイデンが8千万票も取れるわけがない」と訴えた。主張の具体的な根拠は明らかにしなかった。
大統領選挙人投票は、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた大統領選挙人計538人が、原則としてそれぞれの州で勝利した候補に票を投じ、過半数を獲得した候補の勝利が確定する。選挙人投票の開票は来年1月6日に上下両院合同会議で行われる。
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