Monday, April 27, 2020

日立金属、特殊鋼や磁性材料で検査不正 約170社に出荷 - 日本経済新聞

日立金属は27日、主力製品である特殊鋼やフェライト磁石など磁性材料について、社内で検査不正があったと発表した。顧客に提示する検査データを書き換えるなど、不正を通じて製品を納入した顧客は延べ約170社に上る。現時点ではいずれの案件でも安全性や性能に問題は生じていないという。業績に与える影響は現時点で不明としている。

フェライト磁石では顧客向けの検査データで不正な記載があったという

フェライト磁石では顧客向けの検査データで不正な記載があったという

同社の製品は自動車や家電などに幅広く使われている。フェライト磁石は高性能分野のシェアでは世界でもトップクラスという。日立金属は2020年3月期の連結売上高を現時点で8950億円と予想。うち約170社に出荷した不正品の出荷実績は約245億円だったようだ。

自動車部材などに使われる特殊鋼では、安来工場(島根県安来市)で検査データの改ざんなどが確認された。14品種が約30社の顧客へ納入されたという。

自動車や家電のモーターなどに使う磁性材料ではフェライト磁石と、ネオジムなどから作る希土類磁石で不正が判明した。熊谷磁材工場(埼玉県熊谷市)や佐賀工場(佐賀県大町町)のほか、韓国やフィリピンなど海外の拠点でも同様の不正を確認。それぞれ約70社の顧客へ納入された。

西山光秋会長兼最高経営責任者(CEO)は27日、電話による記者会見で「(検査データの不正は)少なくとも10年以上継続していた」と説明。同日付で弁護士などで構成する特別調査委員会を設置しており、再発防止策などに取り組む。

日立金属は日立製作所グループでかつて「御三家」と呼ばれた中核子会社の一つ。だが、磁石事業の不振などで業績悪化に苦しむうえ、親会社の日立は事業のシナジー(相乗効果)が乏しいとして売却を検討している。今回の不正が日立のグループ再編に影響を及ぼす可能性もある。

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