Sunday, March 15, 2020

巨人原監督13戦白星なしも「いい材料が目立った」 - 日刊スポーツ

巨人対楽天 8回、ベンチでうつむく巨人原監督(撮影・加藤諒)
巨人対楽天 8回、ベンチでうつむく巨人原監督(撮影・加藤諒)
  • 巨人対楽天 5回表、大量失点し腕を組む巨人原監督(左)(撮影・滝沢徹郎)

<オープン戦:巨人3-7楽天>◇15日◇東京ドーム

プロ野球はファンとともにある-。巨人が楽天とのオープン戦に敗れ、4分けを挟み9連敗。球団ワーストを更新(65年以降)する13試合白星なしでオープン戦を終了した。レギュラー争い、オプションを試した16試合に、原辰徳監督(61)は「(勝利)数は少なかったのはありますけど、非常にいい材料が目立った」とプラスに総括した。

2月29日のヤクルト戦から12試合、無観客での試合を重ねる中でファンへの思いを強くした。「ファンあってのプロ野球というかね。ファンに支えられて、相手チーム、自軍、ファンと三位一体というものがプロ野球の中では大きな魅力、本来の姿であるなと改めて感じます」と醍醐味(だいごみ)を再認識した。

結果だけを見れば2勝10敗4分けの最下位だが、今季に向けた内容のある期間だった。主力では岡本が打率3割5分6厘、3本塁打、10打点と好調。丸も打率3割超え、2本塁打と充実し、一時は出遅れた坂本も状態を上げた。投手陣では開幕投手の菅野、デラロサら軸となる投手陣の仕上がりも順調だった。

レギュラー不在とした3ポジションでも、道筋が立った。一塁はベテランの中島が打率3割5分1厘、3本塁打でアピール。二塁には故障明けの吉川尚がオープン戦を完走し、捕手では大城が守備力の向上を示した。野手では支配下登録されたモタ、3年目の湯浅、投手では高田、沼田ら若手も持ち味を発揮した。

オープン戦は終了したが、開幕時期が不確定なシーズンに向け、調整期間は続く。原監督は「条件は一緒だしね。調整も矯正も必要な人は正しく時間を使ってやることが大事。多少メリハリをつけながらね」と強化と調整のバランスを取りながら、チーム作りを進める。【久保賢吾】

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