◇○楽天7―3巨人●（15日・東京ドーム）
開幕ローテーション候補の巨人・田口の表情が、思わず険しくなった。五回1死から3連打で満塁とされ、2者連続で2点適時二塁打を浴びた。一回も6球で先制点を許すなど、五回途中まで6失点。「もう少しメリハリのある投球をしないと」と反省を口にした。
最終戦の打線は坂本、丸、岡本、パーラと主力がずらりと並んだ。それでも相手投手陣をとらえきれず、五回に重信、吉川尚に適時打が出たが、及ばなかった。これで2月24日から4度の引き分けを挟んで9連敗。13試合勝ち星なしと、攻守に課題が残った。
気がかりなのは先発陣だ。菅野は順調だが、サンチェスが日本球界への適応に苦戦。2人に続くはずの戸郷、桜井はともに防御率9点台と振るわず、負傷者も出た。宮本投手チーフコーチは「いろいろな課題が残った」と振り返った上で、「新たなサバイバルが始まる。この（開幕までの）期間を前向きにとらえたい」と強調した。
もっとも選手起用や戦術などさまざまなことを「試した」期間でもあっただけに、チームに暗さは全くない。「勝利数は少なかったが、自分の中では好材料の方が目立っている」と原監督。リーグ2連覇を目指し、細部まで磨き上げて開幕に備える。【角田直哉】
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