
小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトチームが、「こどもの日」の5日、子どもたちの質問に答える「なぜなに『はやぶさ2』何でも質問教室」を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されているため、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」を使い、津田雄一・プロジェクトマネジャーらが全国の子どもたちから募った質問にユーモアを交えて応対した。
はやぶさ2は、地球と火星の間にある小惑星リュウグウを探査後、現在は地球へ向かっており、今年12月ごろに帰還する予定だ。子どもたちの関心は、はやぶさ2の地球帰還後に集まっている様子。リュウグウで採取した岩石などが入ったカプセルを地球へ戻した後のはやぶさ2について、津田さんは「具体的に検討しているところだが、イオンエンジン(主エンジン)の燃料が約30キロと半分近く残る予定。太陽系の内側だと金星、外側だと火星の外側まで行けるので、その間で何ができるか考えたい」と説明した。
小学2年生からは「はやぶさ3を作りたいです。材料と作り方を教えてください」という質問。津田さんは「好奇心と挑戦と勇気があればできます。具体的には、アルミ板、電子基板、燃料などたくさんの材料が必要なので、探査機がどんな材料でできているか、ぜひ調べてみてください」と応じた。小学5年生からの「はやぶさ2から『もう一つチャレンジしていいよ』と任されたら、何をしたかったか」との問いには、吉川真・ミッションマネジャーが「これは(危険すぎて)津田さんに怒られるかもしれないが、(リュウグウの)南極の巨大な岩『オトヒメ岩』に着陸したかった」と回答。津田さんは「オトヒメ岩はかなり魅力的。燃料も残っているし、もう一度リュウグウへ戻りますか」と答え、笑いを誘った。
また、「もし打ち上げのときの重量制限がなければ、何を載せたかったか」という小学5年生からの問いに、津田さんは「はやぶさ2がリュウグウで頑張っている姿を撮影できる自撮りカメラを載せられれば良かった」と明かした。
他にも、イオンエンジンの燃料や、探査機の外装、アンテナ、小惑星への着陸時の具体的な運用方法や、今後の探査で挑戦したいことなど、幅広い質問が寄せられた。メンバーの素顔がのぞいたのは、管制室の横に設けられた「スナック乙姫」と名付けた休憩スペースの人気メニュー。津田さんは「カツサンド」、吉川さんは「お菓子も飲み物もたくさんあり、おいしいパンもあった」、そしてイオンエンジン担当の月崎竜童さんは「飲み物はリポビタンD、食べ物はハーゲンダッツのアイスクリーム」と答えた。
津田さんは「はやぶさ2は順調に地球へ向かって飛行している。宇宙はとても平和だが、地球がこんな大変な状況になるとは思わなかった。はやぶさ2のスケジュールを変えることはできないので、年末にきちんと帰ってこられるように頑張りたい。地球の皆さんもコロナに負けず、平常に戻る日を信じて頑張りましょう」と呼びかけた。【永山悦子】
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