「お菓子はレシピ通り作れば、必ずおいしく作れます」と話すのは、お菓子研究家・福田淳子さん。丁寧なレシピとその再現性の高さで人気の福田さんに、この連載では材料4つで作れる“本当においしいお菓子”を紹介していただきます。第15回は、「バスクチーズケーキ」。とろ〜り絶品ケーキの作り方はこちら!
大人気のバスクチーズケーキを材料4つで!
みなさん、こんにちは。梅雨明けが待たれる今日この頃ですが、いかがお過ごしですか?
天気がすっきりしない日々が続いていますが、そんな日は、おうちでお菓子作りを楽しむのはどうでしょう。
今日ご紹介するのは、去年から人気急上昇のバスクチーズケーキです。バスク地方はフランスとスペインにまたがる、美食としても有名な地域。独自の言語や文化が根付くことでも知られています。
そんなバスクのとあるお店で出されていたチーズケーキを元に、日本で「バスクチーズケーキ」としてオリジナルな発展をしているのです。最近はコンビニのスイーツに登場するくらいメジャーなスイーツになりました。実はこのバスクチーズケーキおうちでも簡単に作れるんです。しかも材料4つで!
なんといってもこのケーキの特徴は、真っ黒な表面。あえて、高温で焼いて、表面をカラメル化させることで、香ばしいほろ苦さを作ります。そして、それとは対照的に中はトロっとした半生状に仕上げます。
一般的なチーズケーキのレシピは、レモン果汁を加えますが、このバスクチーズケーキには加えません。酸味が柔らかで、濃厚かつマイルドでクリーミィな味わいに、ビターな表面の組み合わせが本当によく合います。
なんだか、とっても難しそうな気がしますが、基本は、丁寧に混ぜて高温で焼くだけ。なのに、お店で買ったかのようなプロっぽい味わいになるのです。
“なめらかさ”と“しっかり焦がす”のがポイント
クリームチーズは、室温に置いたものを使いましょう。泡立て器で混ぜる前に、必ずゴムベラや木べらでなめらかになるまで混ぜます。このひと手間がダマを作らないコツです。
時間がないときは、指ですっと押せるくらいになるまで、電子レンジで加熱します。加熱しすぎに注意してくださいね。
あとは、砂糖、卵黄、卵、生クリーム、の順に混ぜます。一気に入れずに1つの材料を入れたらその都度よく混ぜましょう。あとは、入れる、混ぜる、を繰り返します。
最後に型に入れる前に、必ずザルなどでこします。このケーキのポイントのひとつはなめらかさなので、この工程は省略しないように。「丁寧に混ぜる+生地をこす」をすると、とっても口当たりのいいケーキになりますよ。
さあ、次はこのケーキの次のポイント「しっかり焦がす」です。この焦げ目がバスクケーキの最大の特徴ですので、ここはとっても重要です。と言っても、やることはとっても簡単。オーブン(特に電気オーブンの方は)は事前にしっかり予熱しておく、です。
予熱温度に達してもさらに10分くらい加熱しておいて、しっかりオーブン庫内に熱を蓄積します。ケーキをオーブンに入れたらさっと扉をしめます。そのまま高温で焼いていきます。あとは途中で何度かのぞいて、温度を調整。温度と時間はオーブンの個体差もありますし、チーズやクリームの脂肪分、砂糖の種類によっても変わります。
具体的な調整の仕方はレシピを見てくださいね。
焼き上がったら、完全に冷まします。焼き上がりはとっても柔らかいので気をつけて。
常温でいただくと、半生でトロッとした食感です。冷蔵庫で冷やすと生地がぎゅっと締まります。でも、口に入れるとトロンと溶けます。どちらをいただくかはお好みで。
きれいにカットするコツは温めたナイフを使うこと。そして1回1回、ふきんやキッチンペーパーで拭いてから切りましょう。
アレンジはグリーンが涼しげな抹茶のバスクチーズケーキです。濃厚な味わいに、抹茶の風味もよく合います。抹茶は砂糖と先に合わせて加えることでダマになりにくくなりますよ。
基本のレシピ
材料(直径15cmの丸形1台分・底が抜けるタイプでも、抜けないタイプでもどちらでもOK)
クリームチーズ…200g
グラニュー糖…70g *きび砂糖や、上白糖でも。
卵(M)…2個
卵黄…1個分
生クリーム…200ml *脂肪分40%以上あるものがオススメです。焼色がきれいに付きます。
下準備:オーブンは220度に予熱しておく。クリームチーズ、卵、生クリームは室温に戻す。
1.オーブンペーパーをぎゅうっと小さく丸める。ひらいて、型に写真のように敷き入れる。
*何度か丸める、ひらく、を繰り返すと扱いやすくなります。
2.クリームチーズをボウルに入れて、なめらかになるまでゴムベラか木べらで練り混ぜる。なめらかになったらグラニュー糖を加えて泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
*なめらかになるまで混ぜてから、グラニュー糖を加えることでダマができにくくなります。
3.2に 卵黄、卵(1個ずつ)、生クリームを順に加えて、その都度、しっかり混ぜ合わせる。生地をざるでこす。
*1度こすことで、なめらかな食感になります。
4.生地を準備した型に流し入れ、220度に予熱したオーブンで20分ほど焼く。
20分焼いたら様子を見て、
焼色がしっかり付いている…180度に下げて5〜10分焼く
焼色はついているけれど、もう少し…そのまま5〜10分焼く
焼色がイマイチ付いていない…230〜250度にあげて5〜10分焼く。
トータルの焼き時間が25〜30分になるように温度を調整する。
*焦げ目の色合いはお好みもあるので、自分の感覚で大丈夫です。
*中まで火が入ると、生地全体が型の上部よりも3cmくらい上がってきます。
*中まで火が入っているか心配、というときは、そのままオーブンの中に30分ほど置いて余熱で火を通しましょう。
5.型のまましっかり冷まします。そのままいただいても、しっかりと冷やしてからいただいても。食感が違うのでお好みで。
+αのアレンジレシピ
抹茶バスクチーズケーキ
基本の材料に、抹茶大さじ1を加えます。ふるった抹茶はグラニュー糖とあわせてよく混ぜておきます。
あとの作り方はすべて一緒です。
これがあると便利!お役立ちグッズ
ざる
実はあまり目が細かすぎないものがおすすめです(荒すぎてもダメですが…)。以前に、製菓用の目の細かいこし器を買ったら、なかなかこせずに苦労しました。今はこの100均で買った程よい目のざるが使いやすくて、愛用中。粉をふるうときにも使っています。引っ掛けられるものが作業しやすいです。
福田淳子(ふくだ・じゅんこ)
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順で美味しく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は30冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda
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July 26, 2020 at 12:43PM
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クックパッドニュース:ほろ苦&とろ〜り絶品!「バスクチーズケーキ」の作り方[材料4つで本当においしいお菓子 Vol.15] - 毎日新聞
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