Thursday, July 30, 2020

プリント配線板の性能を大きく左右する絶縁材料 - EE Times Japan

プリント配線板の種類による付加価値と技術的難易度の違い

 電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第68回である。

 本シリーズの第3回から第22回までは第2章「注目される市場と電子機器群」の概要、第23回から第30回までは第3章「電子デバイスパッケージ」の概要、第31回から第63回までは第4章「電子部品」の概要を説明してきた。

2019年6月4日に東京で開催された「2019年度版 実装技術ロードマップ」完成報告会のプログラム。第64回から、第5章「プリント配線板」(プログラムの9番)の概要を紹介している。出典:JEITA(クリックで拡大)

 第64回からは、第5章「プリント配線板」の概要を紹介している。第5章は、第1節「プリント配線板定義」、第2節「機能集積基板」、第3節「プリント配線板技術ロードマップ」の3つの節で構成される。始めに「第1節」で、プリント配線板とはどのようなものであるかを説明する。次に「第2節」で、プリント配線板市場の行方を大きく左右するとみられる、機能集積基板の製造技術を解説する。最後に「第3節」で2018年〜2028年までの技術ロードマップを紹介する。

第5章「プリント配線板」と第1節「プリント配線板定義」の目次。ロードマップ本体から筆者が書き出したもの(クリックで拡大)

 前回は、従来型のプリント配線板(伝統的なプリント配線板、旧世代のプリント配線板)と付加価値を高めた新しいプリント配線板(新規のプリント配線板、新世代のプリント配線板)を解説した。

 これらのプリント配線板の付加価値(集積度)と技術的難易度は、その種類によって大きく違う。その違いは例えば「ビルドアップ構造のサブストレート(パッケージ基板)」を基準値(ゼロ点)とし、縦軸を「付加価値(集積度)」、横軸を「技術的難易度」としてグラフ表示できる。

プリント配線板の付加価値(集積度)と技術的難易度。「ビルドアップ構造のサブストレート(パッケージ基板)」を基準値(ゼロ点)として相対的な位置付けをレイアウトしたもの。出典:JEITAおよびJPCA(クリックで拡大)

 このグラフで付加価値(集積度)が最も高く、技術的難易度が最も高いのが「機能集積配線板」、そして付加価値(集積度)が最も低く、技術的難易度が最も低いのが「片面リジッドプリント配線板」となる。

 全体としてはリジッド配線板とフレキシブル配線板の付加価値(集積度)と技術的難易度が低い。逆に付加価値(集積度)と技術的難易度が高いのは、パッケージ基板(サブストレート)のインターポーザー(中間基板)である。新しい製造技術の代表であるテキスタイル配線板とコンフォーマブル配線板、ストレッチャブル配線板は、技術的難易度が比較的低いにもかかわらず、付加価値は高い。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Let's block ads! (Why?)



"材料" - Google ニュース
July 31, 2020 at 07:30AM
https://ift.tt/2BPkTeo

プリント配線板の性能を大きく左右する絶縁材料 - EE Times Japan
"材料" - Google ニュース
https://ift.tt/2OUue7T
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Share:

0 Comments:

Post a Comment