投稿:2020/06/29 07:45
週明け29日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、米国や中国の新型コロナウイルス感染再拡大に対する警戒感は強いものの、金融市場の急変動に備えて現金を確保する「有事のドル買い」が下支えし、1ドル=107円台前半を中心に一定の値幅の範囲で推移する「レンジ相場」となりそうだ。予想レンジは106円80銭〜107円50銭。
先週26日の海外市場は、5月の米個人消費支出が過去最大の伸びとなったのを好感したドル買いや手元流動性調達の思惑で107円20銭台に上昇。しかし、新型コロナの再拡大への懸念などを受けた米ダウ工業株30種平均の大幅反落を眺め、107円10銭台に軟化した。
東京時間は朝方、107円10銭台で取引されている。めぼしい手掛かり材料が見当たらず、月末の資金手当て絡みの売買や日経平均株価、内外の株・金利動向などを意識しながら「106円台後半で押し目買い、107円台半ばでは売り」(外為仲介業者)の展開が想定される。7月に入ると日銀の6月全国企業短期経済観測調査(短観)や米国のサプライ管理協会(ISM)6月製造業景況指数、6月雇用統計といった重要経済指標が控えるため、本日は「様子見ムードが広がりやすい」(先の外為仲介業者)との見方も出ている。
新型コロナに加え、米中関係の先行きも市場の不安要因だ。週内に成立が見込まれる中国の香港国家安全維持法案などをめぐり、米中両国の対立先鋭化が危惧される。市場参加者の間では「トランプ米大統領は大統領選に向けて『強い米国』をアピールするため、対中強硬姿勢を貫く」(資産運用会社)との観測が根強い。
本日は、外為市場が注視する重要行事・経済指標の公表予定はない。ドイツの6月消費者物価が発表される程度か。(了)
[時事通信社]
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June 29, 2020 at 05:45AM
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◎〔外為・今日の材料〕ドル、107円台前半が軸=「有事の買い」が下支え(29日) 投稿日時: 2020/06/29 07:45[時事通信社] - みんなの株式 - みんなの株式
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